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自分に合った「労働時間」

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自分に合った「労働時間」

A:どこまで長くて大丈夫? 人によって体力と精神力の限界が違います

「好きな仕事だったら長時間でも大丈夫」という声に間違いはありません。「実力をつけるために忙しい会社で経験を積もう」という考えもいいと思います。
しかし、人によって肉体的、精神的な労働時間の限界(限界労働時間)が異なります。労働時間が負担になって好きな仕事を続けられない、そんな悔しい思いをしないように、限界労働時間を把握しておきましょう。

労働時間とは、継続して仕事をする時間です。つまり
「労働時間=定時(7~8時間)+残業+休日出勤(+持ち帰り残業)」ですね。

ここで気を付けたいのは、人によって「長い・短い」の感覚が違うということ。
ある日の少人数講座で、労働時間について参加者に話してもらったときのことです。
Aさんは「残業が多いのは嫌。のんびり働きたい。」といい、Bさんは「仕事大好き。残業も大好きです。」と言いました。
そこで2人に「残業は何時までOK?」と聞いてみました。
のんびり働きたいので残業が多いのは嫌だと言っていたAさんは23時。
残業大好きだと言っていたBさんは20時だったのです。

このように、人によって「長い・短い」という言葉の感覚は違います。
ですから、“数字”で表すことが重要なのです。

B:不規則でも大丈夫? 定時orシフト制? リズム型orメリハリ型?

同じ時間働いても、勤務形態によって疲れやストレスの感じ方が大きく違ってきます。ここでは、二つの面から考えていきます。

① 定時出社?シフト制?

定時出社とは、毎日決まった時間に出社する働き方です。
シフト制とは、交代勤務で担当時間帯が日によって変わることです。

例えば、会社の営業時間が10時から21時の場合、早番:10時-18時/遅番:13時-21時という具合に2つの労働時間を作り、交代で勤務します。社員はある日は早番、別の日は遅番というように、日によって出勤時間帯が異なります。病院やホテル、流通業界などサービス業に多い勤務形態です。
シフト制は生活リズムが乱れるために体力的にきついと言われがちですが、時間帯をうまく使って満喫する人もいます。
シフト制に対応できると職種・業種の選択肢は広がりますが、リズムの変化が原因で体を壊す人もいます。自分にあっているか過去を振り返っておきましょう。

② リズム型?メリハリ型?

規則正しい生活が向いているリズム型の人は、日によって労働時間が大きく変わると疲れを感じやすくなります。
逆にメリハリがあったほうが力を発揮する人もいます。
たとえば、締め切り前はラストスパートし、終わったら少し楽をするという働き方。商品開発、イベントの企画・運営、月刊誌の編集、会計・税務、システム開発などの納期や締め切りが厳しい仕事など、忙しい時期とそうでもない時期がある仕事はメリハリ型の代表です。
メリハリ型の人は、規則正しい生活が続くと窮屈に感じたり、退屈に感じたりする場合もあります。

C:深夜・早朝でも大丈夫? デッドタイム(働けない時間)はないか?

デッドタイムとは、身体的・精神的に働くことがつらい時間帯です。人によってはある時間帯に働くことで著しく体力を失ったり、集中力が切れたりして、仕事の継続が難しくなります。これを知らずにデッドタイムに働く仕事についてしまったら、致命傷です。

たとえば、学習塾に勤務していたNさん。塾は夕方から夜に授業があるため、勤務時間は14時から22時でした。少し残業をすると最終電車の24時になります。残業時間は週に1回×1~2時間。それほど多くはありませんでしたが、1か月後に体を壊してしまいました。それは、デッドタイムが理由でした。
Nさんのデッドタイムは22時以降。学生時代、飲み会のあとでカラオケに行くと、2~3日はぐったりしていたそうです。夜はもともと苦手で、勉強は必ず朝にしていたと話してくれました。1週間休んで復帰したときに、本社の広報部へ異動。9時から18時の仕事です。広報部では残業が21時や22時になることもありました。以前よりも長時間労働なのに、元気に働くことができたのです。

しかし、デッドタイムだと判断する前に、その時間帯は、生活習慣による苦手ではないか、考えておきましょう。
朝が苦手なのは学生生活に浸っているため、夜に弱いのは朝が早い仕事が原因、ということがあるからなのです。

過去を振り返って、本当のデッドタイムか、生活習慣によるものなのか、見極めましょう。
この次のコラムでは、限界労働時間を計算するワークをご紹介します。

ご自身の苦手な労働時間を分析して、あなたの幸せな働き方や環境を選んでください。