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「学生時代に頑張ったこと」何が目的?

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「学生時代に頑張ったこと」何が目的?

【「学生時代に頑張ったこと」何が目的?】

就職活動を通して必ず聞かれる「学生時代に頑張ったこと」。
皆さんのESや面接でのエピソードから企業は何を評価しようとしているのでしょうか?
今回はなぜ頑張ったことを聞くのか、何を評価しているのかについて考えていきましょう。

なぜ人事は「学生時代に頑張ったこと」を聞くのか

「学生時代に頑張ったこと」で企業が確認したいのは、入社後ビジネスでの活躍の再現性と反復性です。

企業が皆さんに求めるのは自社のビジネスにおいて活躍し、企業価値を上げることに貢献してくれることです。
しかし、学生のほとんどの人がビジネスの経験が無いため、会社で活躍するかどうかのスキルや経験を直接的に見極めることは困非常に困難を極めます。
そこで企業は「学生の過去の経験」を聞くことでまだ経験したことのないビジネスの世界で活躍するかどうかを見極めています

例えば、大学の新歓活動を思い返してください。
あなたはテニスサークルのキャプテンとして、何人かのテニス未経験の新入生の中から活躍してくれそうな人を選ぶ場面を想像してみてください。
たとえ、テニス未経験者であっても高校時代にサッカーで全国大会に出場している人がいれば、テニスの大会でも活躍してくれそうなことが想像できますね。
それはテニスのテクニックは皆無だけれども、基礎体力や相手との駆け引き、目標に向かって努力していくことの大切さなどを体得しているからでしょう。
(逆にいくら熱意を語ったとしても過去の実績がなければ説得力は小さくなってしまいます。)

採用においても同じことが言えます。
ビジネスのスキルはまだ足りていないけれども、これまでの思考・行動特性からその人が入社後に活躍してくれる人なのか(再現性)、それが長期間に渡り継続されるものなのか(反復性)を見極めていきます。

どうやって「頑張ったこと」を評価しているか

☆成果

人の能力は氷山に例えられます。(海面に出ている部分はごく一部で本体は海底に沈んでいて見えにくい)
下記の図のように「評価しやすいけれど本質的でないもの」から「評価しにくいけれど本質的なもの」まで、主に成果、スキル・能力、行動特性、人間性が挙げられます。
もちろん人事はより本質的な能力を見極めようとします。

☆能力

「能力」はその人の話を聞いていくと比較的わかりやすい部分ではありますが、まだその人の本質に達していません。
一般的に言われるロジカルシンキング(フェルミ推定やケース問題)は練習すれば容易に身につけられるものであり、その人の本質的な力ではありません。

☆行動の特性

「行動特性」(人事用語ではコンピテンシーと呼んだりします)まで深く見ていくとその人の能力の本質的な部分がようやく見え始めます。

☆人間性

「人間性」はその人を構成する上で非常に重要なのですが、数十分の面接はおろか数日間のインターンでさえも見極めるのは困難でしょう。
一緒に数年間働いてみてやっと分かる部分なので、採用時に真の人間性まで見ぬくことは困難です。(表面的な人間性は見えますが本質的な部分は可視化できません…)

こういった部分を見極めるにあたり、いわゆるガクチカを使って質問していたのですね。

ぜひあなたの頑張ったこと、胸を張って答えられよう準備してみてはいかがでしょうか。