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グループディスカッションの役割

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グループディスカッションの役割

 

【グループディスカッションの役割】

グループディスカッションの目的

ズバリ…

スクリーニングを行うこと 面接で見られない能力を見ること です!

 

一つ目の「スクリーニング」とは、(選考段階にもよりますが…)学生をふるいにかけるということです。選考が最初の段階の場合は、大量にいる学生から明らかに企業に合わない学生を落としていきます。

二つ目の「面接では見ることのできない能力」とは、グループでどのようなバリューを出すのかということです。選考では、グループの中でどのような立ち振る舞いをしているのかを見られています。

 

 

3.グループディスカッションの流れと役割

1.流れ

ここで、GDの流れを確認しておきます。

 

➀テーマの出題

→企業側からディスカッションのテーマが出題されます。

この時、テーマを一言一句漏らさず書き出しチームメンバーが見えるところに常に置いておくことで、論題からずれた議論になることを防ぐことが出来ます。

 

➁時間設定

→早速議論に取り掛かろうとする方が多くいらっしゃいますが、まずは時間設定です。

時間設定はかなり重要です。というのも、設定した時間を守っているか、というのは思っているより見られているからです。

さらに、多くのGDは20~30分と本当に短い時間で成果を出さなければなりません。

25分のGDであれば、前提定義:5分、発散:16分、発表準備:3分を目安に設定するとよいです。(とはいえ時間が押すこともしばしばあるので1、2分ほど余裕をもった時間設定を!)

 

➂前提定義

→ここは重要なパートになります。定義づけが甘いと、メンバー間で認識のズレが生じ、議論の収束がつかないことになりかねません。

前提定義する中で、「議論の目標をどこに設定するか」はGDの結果を大きく左右します。

 

➃発散(解決策)・発表準備

→発散するときはどんな意見でもいいので積極的に発言しましょう。そして、意見をまとめるときは、アイデア出しは控えてまとめることに徹しましょう。

発散するときとまとめるときのメリハリをつけることで、論理的に議論を進めることが出来ます。逆に、意見をまとめている最中にアイデア出しを続けていると、協調性がないと思われてしまいます(協調性に関しては4章で説明します。)

 

➄発表

→自分たちのグループの成果を発表します。

この時、結論ファーストで話すことを意識すると発表が上手くいきます。

 

2.役割

役割は主に4つあります。

 

➀ファシリテーター(リーダー/司会)

→議論の司会進行を担う役割です。企業に目に留まりやすいですが、その反面、独りよがりな態度をとってしまうとマイナス評価につながる、リスクの高いポジションです。

 

➁書記

→議論の内容をまとめ、書き留める役割です。

情報をいかにまとめるかがカギとなります。書記のメモにより、議論の方向性が見えることが多くあります。

ただし、書記だけやっていればそれでいい、、とはならず、発言をしなければ評価の土俵には立てません。

 

➂タイムキーパー

→短いGDでタイムキーパーの存在は欠かせません。議論が目標からずれていないか、一つのことに時間を費やしすぎていないか、など議論の流れを把握することが重要なポジションです。適切なタイミングで時間の経過を伝えることで、メンバーに時間を意識させ、優先すべき議論に時間を費やすように促すことが出来ます。

 

④役割なし

→役割がないからといって評価されないということは決してありません。

人の話をしっかり聞くこと、アイデア出し、意見を仲介すること、議論に参加することなど、出来ることがたくさんあります!

 

役割について説明しましたが、このようにはっきりと決めておく必要はありません。自分は今、どの立場にいるかを判断し、そのポジションにあった行動をすることの方が重要です。また、役割があると目立ちますが、役割にそぐわない行動をとってしまうと逆効果になってしまいます。役割があるから大丈夫と考えずに、役割がないからもうだめだと考えずに、自分に出来ることに力を尽くしましょう。

企業が見ているポイント

積極性

・自分から進んで発言をすること。

→無発言だと企業の方も評価のしようがありません…

・議論が停滞してしまったとしても自ら行動を起こしていること。

→難しい議論ほど、発言が出にくく「シーン…」となってしまうこともあります。このようなときは、議論の論点を確認したり、発言量が少ない人に話を振ったりして、自分から議論を進ませると評価につながります。

 

協調性

・周りのメンバーを敵・ライバルと思わず、グループの議論に貢献すること。

→チーム一丸となって成果を出すことに徹しましょう!「チーム全員で受かるぞ!」という気持ちで。

・人の話を「はい」「なるほど」と相槌し、うなずきながら目を見て聞いていること。

→自分の発言している姿だけでなく、話を聞いている姿も見られています。

オンラインでのGDが増えてきていますが、オンラインでは相手に雰囲気が伝わりにくいです。なので普段よりも大きくうなずくことが必要です。

・他人の意見を頭ごなしに否定しない。

→否定するときは代案を出すことで印象がグッとよくなります。

・論題からはずれた話をしないこと。

「今、何を議論しているか」を確認しながら進めることはGDにおいて大変重要です。

 

コミュニケーション力

・「結論→理由→具体例」の順番で発言すること

→ついつい「~だから…がよいと思います。」と発言してしまう方、けっこう多いと思います。(私も、ついそのように発言してしまいます)

最初のうちは「結論から言えば…」と言うと結論ファーストの発言に近づけます!

 

論理的思考力

・論点に抜け漏れがないかを意識すること。

→「今、何を議論しているか」、論点を明確にし、そこに見落としがないか、別の視点がないかを常に考えておきます。

 

発想力

・新しい発想やアイデアを求める企業もあるみたいですが、なんといっても論理的に思考し、抜け漏れがないか、他に観点はないのかを確認できているかが重要です!

抜け漏れがないかを考えるということは、別の視点から物事を考えるカギになります。

・日ごろから、新聞を読む・ニュースを見て、それに対し自分の意見を持つ癖をつけ、自分なりの価値観をもつことも、発想力を伸ばすことにつながります。