業界研究、何すれば良いの?
1.業界研究の目的
この記事を見てくださっている方はおそらく就職活動が初めてだと思うので、業界研究の必要性が分からなくても無理はありません。以下に業界研究に取り組む必要性を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
1-1.広く世の中を見て自分が働きたい企業を見つけるため
皆さんは日本に会社が何社あるか知っていますか?
なんと、約168万社も企業は存在します(大企業だけでも、約1万1000社)。これらすべての企業のことを知ることは不可能です。ですが就職活動は、自分とマッチングした企業を探すことが不可欠であり、何かしらの条件で業界を絞っていく必要があります。ざっくりとでも業界ごとの特徴は掴んで比較し、自分の働きたい企業を見つけるようにしましょう。
1-2.業界を狭く深く見て、選考対策をするため
就職活動では、志望動機が必ずと言ってよいほど聞かれます。業界や企業の理解が無ければ、説得力のある話はできませんし、そもそもアンマッチを起こしたまま就職活動を進めてしまうかもしれません。業界・企業の理解は、ネットが発達した現代では究極的には誰でもできることであるため、妥協せずに取り組みましょう。
業界研究のやり方
では、業界研究は具体的にどのように行えばよいのでしょうか。以下に、おすすめの業界研究方法を解説していきます。
2-1.就職情報サイト
スマホで行うことが出来る業界研究で、電車通学等の隙間時間を利用できるため、非常に手軽なことが特徴です。インターネットでは、最新の情報がタイムリーに手に入るため、ぜひ活用しましょう。
2-2.新聞・ニュース
新聞やニュースでは、特定の業界や、広く世の中の動きを知ることができます。また、就職活動の面接の場面で「最近気になるニュースは何かありますか?」などと聞かれることもありますので、日頃から新聞やニュースには目を通すようにしておきましょう。
しかし、一人暮らしをしている学生にとって新聞を定期購読するのは中々ハードルが高く、テレビニュースの場合、興味ある業界のニュースが流れることはまれだという課題もあります。そういう人にはニュースアプリがオススメです。通知が定期的に来て、興味ある業界の話だけを見ることができ、効率的に情報収集ができます。
ちなみにニュースアプリの中でもNewsPicksがオススメです。テレビで見るようなニュースよりもビジネスマン向けの記事が多く、学生でも分かりやすく書いてありますのでぜひ業界研究に活用してください。
2-3.書籍や雑誌
「四季報」や「業界地図」は、様々な業界のデータが網羅されている一冊です。年収のランキングや勤続年数ランキングなど、様々な項目で比較が行えることも利点です。
多くの業界、多くの企業を大量のデータで比較できますが、これらの書籍は毎年発刊されるものなので、古いものの情報を鵜呑みにしないように最新刊を活用しましょう。
2-4.合同企業説明会
合同企業説明会は一度に多くの企業と接点を持つことが出来るイベントであり、企業や業界の比較を行うことができます。ネットでは知ることのできない情報や企業の雰囲気を知る機会になり、気になることは質問することが出来ることが大きなメリットです。
また、昨今のコロナの影響で対面でのイベントができない代わりに、「オンライン合説」のようなイベントも行われるようになってきています。これまでは、地方に住んでいる人はオフラインでの企業との接点が限られ、都市圏の学生との情報格差が生まれていました。しかし、自宅からでも参加できるイベントが増え、以前ほど地理的不利を感じる状況ではなくなりました。
十分に地方の学生にも機会はひらかれているので、気になる企業が来ていれば迷わずに参加してみることをオススメします。
2-5.OB・OG訪問
ネットや書籍で業界研究を行った上で、さらに業界や企業の理解を深めるために行うものがOB・OG訪問です。忙しい中時間をとってくださる社会人の方に失礼の無いようにも、有意義な時間にするためにも、できる限りの業界研究は行っておき、質問内容は事前に考えておきましょう。
しかし、身近に先輩がいないためOB・OG訪問ができないと考えている人もいると思います。そういう人にオススメしたいのはマッチャーなどのアプリを使ったOB・OG訪問です。オンラインで対応して下さる方もいるので、ぜひ活用してみてください。
業界研究にとどまらず、人に自分の考えを話す「壁打ち」と呼ばれるものに取り組んでおくと、客観的な視点からのフィードバックがもらえるので、積極的に人と話す機会を設けてみましょう。